「創造的分析力」調査・研究
国連関連:国連ハビタットとの連携、世界都市フォーラムへの参画
国連ハビタット福岡本部(アジア太平洋担当)との連携のもと、都市開発・都市環境における国際協力、日本発の情報発信に携わっているのも特徴です。
2016年10月に、エクアドル・キトで、「第3回国連人間居住会議(ハビタットⅢ)」が開催されました。これは、人間居住に関わる課題解決のために、各国政府、地方公共団体、NGO、国際機関等の代表者が一堂に会して20年に1度開催される国連会議です。ここで、当研究所は、日本政府主催のサイドイベントの事務局や日本政府側のパネル展示担当・コーディネート役として携わりました。
このハビタットⅢに向けた準備会合の1つとして2015年10月にインドネシア・ジャカルタで開催された「ハビタットⅢアジア太平洋地域準備会合」において、当研究所は、日本政府主催のサイドイベントの事務局を務めました。この会議では、日本・インドネシアの政府・自治体(日本の自治体からは福岡市が発表)、学識関係者が、国土・地域計画や都市政策における経験や役割につき発表し、意見交換をしています。
また、国連ハビタットと連携して、2年に1度開催される「世界都市フォーラム」において、日本政府側のパネル展示や、日本からの世界のまちづくりに向けた情報発信に携わっています。
直近では、日本政府がパネル展示に参加した以下のセッションに、日本政府側のパネル展示担当・コーディネート役として携わりました。
第4回 2008年11月3日(月)~11月6日(木)(南京(中国))
テーマ: 調和ある都市化~バランスのよい領土発展への挑戦~
第6回 2012年9月1日(土)~9月7日(金)(ナポリ(イタリア))
テーマ: 都市の未来
第7回 2014年4月5日(土)~4月11日(金)(メデジン(コロンビア))
テーマ: 開発における都市の公平~生活のための都市~
<※第5回(2010年、リオデジャネイロ)は、日本政府自体が不参加> |
2014年11月11日(火)~11月12日(水)には、福岡市で開催された、都市・国土計画の国際ガイドラインをつくる国連ハビタットの特別専門家会合の事務局を務めました。世界各国の政府や国際機関から推薦された都市計画・国土計画の専門家約30名が出席したこの会合では、この国際ガイドラインの最終案が決定されるとともに、日本の福岡・仙台を含む39都市が都市計画の国際モデル都市に選出されています。
2006年には、国連ハビタット福岡本部のほか、北部九州エリアの自治体、各大学、地域経済界との連携のもと、アジア都市連携センター(KCAP)の立ち上げに携わりました。アジア都市連携センターは、アジア太平洋地域における都市の環境課題(例:急速な都市化に伴うスラムの拡大など居住環境の悪化)やニーズをくみ取り、そこに日本の提供する環境技術・ノウハウや経験を提供するための連携組織として、北部九州をはじめとする、日本の優れた環境技術提供の窓口になっています。
※国連ハビタット(正式名:国際連合人間居住計画、設立:1978年、本部:ナイロビ)は、世界が急速に都市化し居住問題の重要性が増す中、国際的なパートナーシップの構築を通じて、社会的・環境的に持続可能なまちや都市づくりを促進することを目的に設立されました。
国連ハビタットは、1997年8月、地域レベルでの事業活動強化と本部機能の分散化を図るため、アジア太平洋地域事務所として福岡本部を開設しました。
福岡本部(アジア太平洋担当)は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ本部(ラテンアメリカ及びカリブ海地域)に続く2番目の地域本部です。この地域本部は、他にアフリカ・アラブ諸国本部(ナイロビ本部に併設)に存するだけで、世界に4つしかありません。
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前記の「国連ハビタット福岡本部」との連携もあり、特に国土政策の中の国際協力分野に実績が多いのが特色です。
当研究所は、成長を続けるアジア・太平洋地域の一員としての我が国の国土像を客観的にとらえ、その中における我が国のあり方を示す一助となるものとして、従来各国で基準がまちまちで体系化されていなかった国土政策・都市整備関係のデータ(※)を、アジア・太平洋地域のみならず全世界レベルで体系的に収集・整理し、ストック化しました。
(※:国と地方の役割分担、国土基盤整備の効率化・重点化、国土の集中と分散、居住スタイルや居住レベルほか)
この分析内容は、その後の新たな国土計画の策定に影響を及ぼすものとなっています。
前述の世界都市フォーラム参加やアジア都市連携センターとを合わせ含め、国土政策の中で、特に国際動向の関連、世界へ向けた情報発信の関連では、当研究所の実績は全国随一です。
都市づくり・まちづくり
当研究所は、合併直後の地方部の自治体において、大学研究室との連携のもと、住民参加型の総合計画の策定に携わりました。「総合計画」のほか、より身近な地域住民向けの「地区別コミュニティ計画」の2本立てによるこの計画は、町職員のほか地域住民とのフィールドワーク、ワークショップ、勉強会を重ねた上にできた成果です。この計画は目に見えた住民意識の変化・成果を見せ、地域住民からの発案が次々と取り込まれ町の活性化に生かされるなど、全国にも例の少ない大きな成果を現実にあげています。
また、県レベルの広域都市計画の策定に4年連続参画しました。隣接・近接する数市町村を基本単位とするこの計画策定過程では、数々の連携の方向性が生まれました。加えて、この計画では、地域の特性を生かした、全国の都市計画に対する先進的な提案内容もなされ、準都市計画区域の創設など、実際の都市計画法改正に反映されたものもあります。これらの計画で提案された計画概念は、策定後進行した全国の市町村合併における新たなまちづくりにおいて、幅広く取り入れられています。
エリア全体の計画以外にも、中枢都市内における国際空港の活用実績や都市との関係との広報活動など、特定施設をターゲットにしたものも行っています。
総合計画・都市計画ほか、多様な街づくりのプランニング、施設の活用方策も、当研究所にお任せください。
市場分析
「都市と不動産のシンクタンク」としての特性を活かした住宅・不動産市場分析をはじめ、経済波及効果の分析、ホテルの立地戦略や再生戦略の検討、新産業創出、企業・研究機関の誘致方策の検討など、フィールドは多岐にわたります。
全国初の実績も多く、地方自治体の公有地を活用した定期借地権付住宅供給戦略に携わり、その後の全国の同様の展開に対する先鞭をつけたことがあります。産学連携・学術研究都市関連も当研究所の実績の大きいところです。学術・研究都市への有名大学キャンパス立地、リーディング施設である産学連携交流センターには、当研究所の各種企業誘致・市場分析・リサーチが大きく貢献しました。
上記実績を基盤に、下記のような様々なケースの市場分析を行っている当研究所は、ケーススタディや先例の少ない多様なタイプの市場分析にも対応します。
◆主要な調査実績、調査フィールド◆
●REIT支援
・既成ニュータウンにおける新産業創出
・住宅リフォーム促進事業
●産業創出
・学術・研究都市における大学・研究機関誘致
・リーディング施設「産学連携交流センター」を中心とする
需要調査、同施設への企業・研究所誘致
●企業立地・分析・誘致戦略
・地方自治体所有地を活用した定期借地権付住宅供給方策
●PRE戦略
・有料橋梁道路の通行料金見直し、新設インフラによる経済波及効果の計測
●公共インフラ整備・PFI関連
●ホテルビジネス分析、ホテルマネジメント支援
・宿泊特化型ホテルの立地・全国展開戦略、進出候補都市のホテルマーケット分析
・シティホテル、リゾートホテルの再生・有効活用戦略 |
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