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IVS対応評価、IVS準拠の鑑定評価
(International Valuation Standrads=国際評価基準)




 当研究所は、国際評価基準(IVS=International Valuation Standards)、アメリカUSPAP(Uniform Standards of Professional Appraisal Practice)等の海外の不動産鑑定評価基準、海外鑑定評価書の入手・研究を行い、これらと従前の日本の不動産鑑定評価基準との比較・検討・分析を行ってきています。こうした経緯から、当研究所の評価は、「国際評価基準」等の分析を踏まえその先進的な概念を現在の評価に取り入れるとともに、IVS対応を念頭に改正された不動産鑑定評価基準にも即応しています。

IVS(International Valuation Standrads=国際評価基準)の詳細
 「国際評価基準」(IVS)は、1970年代に生じた急激な経済情勢の変動、急速に進む投資市場のグローバル化に伴い、イギリスやアメリカの関連団体が中心となり1981年に結成された国際資産評価基準委員会(TIAVSC)(1994年に同委員会は国際評価基準委員会(IVSC)と改称)が検討し、公表してきた評価基準です。
 国際評価基準は、あらゆる国で共通に理解・信頼され、適用されるべき鑑定評価基準であり、その役割は、細目を偏重せず基本ルールを定めて実務的な運用を行うべしとする原則主義に立っています。特に近年、国際会計基準審議会(IASB)が、同じく原則主義に立って、取得原価ではなく、公正価値に基づく財務報告を内容とする国際財務報告基準(IFRS 通称「国際会計基準」)の採択に向けて動きを加速させており(120カ国以上が採択)、IFRS及びそれに基づく実務基準による数値計上の基準として、IVSの役割が大きくなっています。
 各国の鑑定評価基準も、IVSをそのまま採用したり、IVSと収斂させたり、又は何らかの形でIVSを取り込んで、グローバル化に対応する方向に進んでいます。こうした潮流下、日本でも、国際化対応を踏まえてIVSとの対応をにらんだ不動産鑑定評価基準の改正作業が進められ、2014年11月に新たな不動産鑑定評価基準が施行されました。
  <IVS(国際評価基準)の構成>(2011年の改正後)
Introduction  はじめに
Principal Changes 主な変更事項
IVS Definitions 定義
IVS Framework IVSフレームワーク(枠組み)
General Standards 一般基準
 IVS101 Scope of Work 業務の適用範囲
 IVS102 Implementation 業務の実施
 IVS103 Reporting 報告
Asset Standards 資産別基準
 IVS200 Business and Business Interests 事業と事業権益
 IVS210 Intangible Assets 無形資産
 IVS220 Plant and Equipment 機械設備・装置器具
 IVS230 Real Property Interests 不動産権益
      Annexe-Hisoric Property 付属資料-歴史的資産
 IVS233 Investment Property under Construction 建築中の投資用不動産
 IVS250 Financial Instruments 金融商品
Valuation Applications 評価の適用指針
 IVS300 Valuation for Financial Reporting 財務報告のための評価
      Annexe-Property,Plant and Equipment in the Public Sector
      付属資料-公共部門における有形固定資産
 IVS310 Valuation of Real Property Interests for Secured Lending
      担保融資のための不動産権益の評価